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「女性外来専門クリニック 1回目」

2004年5月22日、2ヶ月待ちの受診日がやってきた。
先生の受診の前に、すごい量の問診表、身体測定、そして、看護婦さん(カウンセラーも兼ねてると思われる)との
面談。女性外来の説明から始まって私の現在の心身の状況を事細かに嫌な顔一つすることなく聞いてくださる。
もうそれだけでも心が軽くなったような気がした。

この時、一番悩んでいたのは不眠。それから、帯状疱疹後の手の痛み、肩のこり、背中のこわばり、そして、自分自身どうにもならないイライラ。子供に当たってしまうのではないかという恐怖感。
こういう状況になってからの肥満。その肥満に対する不快感と恐怖。
そして、母がいなくなってしまう恐怖。

主治医の先生がゆっくり時間をかけて話を聞いてくれて、「泣いてもいいのよ」と言ってくれたのが印象的でした。
とりあえず心以外にも身体の方に本当に異常がないか血液検査、尿検査等も行った。

この日は、先生いわく「雅子さま病」ね。とのこと。真面目で頑張りやで頑張りすぎちゃったのよとやさしく言われました。とにかくなんでものんびりすること。ゆっくりやろうよ。と言われ、おかあさんのことは残念だけど「告知されても
それ以上に生きる人もたくさんいるわ」と言ってくださった。たぶん、一番言って貰いたかった言葉だ。
涙がこぼれた。
子供の心配も「大丈夫、あなたはいいおかあさんだよ。そんなに気にしなくても大丈夫」と言われた。
なんだか心にせき止められたものが一気に流れ出て子供のように泣いてしまった。

この日のお薬の処方は
メイラックス(抗不安剤」)
桂枝茯苓丸(身体を温めて肩こりなどを緩和)

を2週間分。すごく混んでいるのに無理やり2週間後に予約を入れてくださって、とりあえず薬飲んでみよう、ね、と
優しく見送ってくれた。
*今日のこの先生が私の主治医となってずっと替わらず治療してくださっている。
ここの女性外来はこの先生と精神科の先生、婦人科の先生、栄養士、看護士さんすべて女性でチームとして活動
している。通常は心療内科という分野だと思うのだが、必要に応じて専門の医師のサポートが入るという形式だ。
基本的に男性と女性は構造が違うので男性の先生ではわからない女性の心の機微をわかってもらえるという利点がある。日本ではまだまだ数が少ないのでもっと増えれば潜在的に悩んでる女性も減るかなーと思う。私は運良く、定期的に診断してもらえるので本当に幸せなことだと感謝している。