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「母のリハビリその後」

8月に入っても7月同様リハビリに励んでいたようだ。

ところが、8月6日、お腹に少し水が溜まっているようだと主治医に言われ、MRIへ。
予想どおり「腹水」だった。

この日、もうじき元気な母に会えるなと思っていたところに電話がなる。「がっかりするなよ、MRI入ったら腹水が
溜まっているのが見つかって、ちょっと熱もあるから、また寝たきりでおしっこもカテーテルをつけられちゃったよ」と
どうしようもない声の弟からの電話だった。9日に帰る予定だったので「すぐ帰った方がいいの?」と聞くと
「予定どおりでいいよ」というので、そのとおりにした。
父はもうショックであの検査の機械が悪いって言っている。そうでも言わないと精神を保てないんだろう。

私はと言えば「腹水」について調べる。肝臓に癌の転移があると腹水は発生する。尿量の減少…これは致命的。
ないか方法はないかと…。

そういえば、母の大好物に西瓜があるではないか。すぐ、弟に連絡して西瓜を食べさせる。西瓜をたべると
不思議と尿量が増えるそうだ。予定通り帰省するといったものの頭の中は母のことでいっぱいでどうしてよいか
わからなくて辛かった。子供がいるから泣くことも出来ない(泣いても良かったんだろうけど、そういうところ見栄っぱりなんだ。だから、悲しみ、苦しみが心の中に蓄積していく。この闇の深さがどれほどなのか私には気付くゆとりすらなかった)

やっぱり歩けるうちに会いたかったよ、お母さん。お母さんがこんな病気になるなんてなぜ…。