「母のバイパス手術」
入院して1か月ぐらいで外に出していたチューブを身体の中を通す手術をした。
閉塞していた胆道が思ったより広かったので金属製のチュウブを通して胆汁を身体の中で処理するように
なるというものだ。これがうまくいけば一時退院出来るということだった。
よほど家に帰りたかったのか二つ返事で了解したようだ。
かなり痛い手術だったが頑張って成功した。
これの後、母の顔色もよくなって癌なんて嘘みたいな風情だ。
むしろいままで肥満だったのが、病院にいてダイエットでもしてすっきりしたって感じ。
(良くなったと思いたい子供のひいき目なんだろうけど)
父はすっかり治ったような錯覚をしたような喜びようで弟を閉口させた。
傷が落ち着いたら外泊しましょうとのこと。なんどか、外泊を繰り返して身体が慣れたら退院させる
という方針だったみたいだ。
「アガリクス」「正官庄」が効いてくれるのを祈っていた。とにかく癌の進行が止まることだけでいいと思っていた。