「2004.8.19」
昨日帰る時、付き添いは入らないと言われて帰宅した。
もう少し頑張れるかななんて考えていた。
19日のお昼前だったと思う。
たまたまお見舞いに立ち寄ってくれた叔母から電話が入った。
「おかあさん、酸素ドームつけてるし、顔色もどうもよくないみたい。今からおいで。
伯母ちゃん心配で帰れないから…」といわれた。
なぜ?という言葉が頭によぎったが弟と娘と病院へ向かう。
水分も禁止の札が下がっていた。
どうも上手に飲み込むことが出来なくなったようだ。
意識は普通にこっちの言っていることはわかるようだ。
たいくつそうにしていたから本でも読んであげようか?というと「うん」というので
置いてあった文庫本「キトキトの魚」室井滋さんの作品だ。
でも、一章も読み終わらないうちに疲れたようで眠ってしまった。
母は、楽しいエッセイが好きだった。漫画も…。
群ようこ、さくらももこ、室井滋、黒柳徹子、永六助…そんな作家の本が好きだった
本を読んでもらうというのはもしかしたら母のプライドを傷つけたかなー(自分は本すら読めないのかと)
今考えると、何かしてあげたい気持ちが強すぎて押し付けだったことも多かったかなー。
その日は弟が泊まった。父でも良かったが、父より弟の方が慣れてるし弟の精神パワーにかけてみたかった。
彼もぼろぼろなんだけど、彼がついていれば安心という不思議な安堵感があったのだ。
娘がもっと大きければ自分がずっと付き添いたかった。仕方ないことなんだけど、心の奥で悔いた。
それこそなんで結婚しちゃったんだろう、遠くに言ったんだろう、子供産んじゃったんだろう…言ってもしょうがないことをぐるぐる考えていた。(後悔ではないんだけど)
多分、ちいさい子供の気持ちだったんだろう。ただお母さんのそばにいたい。何か感じるものがあったに違いない。
その時は明確に感じたとは思ってはいないんだけど…。
今こうして書いているとやっぱり涙がこぼれて動機がする。
ちょっとここからの修羅場を書くにはまだ病状に問題があるかもしれない。
また数日してから書いてみよう。
なんか今日は薬も効かない。デパスもデプロメールも…。