怒る時の態度にもNGはあります

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コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧 弘美です。

あなたは怒っている時の自分の姿を見たことはありますか?

鏡に映りながら怒るなんて経験はあまりないことなので、見たことない人が大半でしょう。それに、怒ってる自分の姿をみたら、たぶん冷静になって怒ることを一旦止めてしまうかもしれません。

アンガーマネジメントでは怒ることを否定していません。怒りの感情は人間の自然な感情なので、当然、怒る必要のある時には怒ります。怒って構わないのです。ですが、その時の怒りの伝え方は問題となります。怒り方が上手であれば怒っていることが伝わりますが、怒り方が上手でなければ怒っていることは相手に伝わりません。

怒るということは相手に対するリクエストです。リクエストがあるから伝えたい、リクエストは聞いてもらえて初めて意味があります。聞いてもらえなければどんなに怒ったとしても意味がありません。問題解決にはならないのです。

今回は怒る内容が相手に伝わらなくなる怒る時のNGな態度を紹介します。

自分の機嫌で怒る

 

あの人は、機嫌が良い時は怒らないけど、機嫌が悪くなると、普段見逃せることも許容できなくなり怒るよねという人がいます。例えば、10時集合の時、ある日は10時ぴったりに来ても怒らないのに、ある日は5分前に来ても怒る。これはその日の機嫌によって怒っていると受け取られてしまいます。機嫌で怒るのではなく、怒ることと怒らないことの境界線をつくり、できるだけそのルールにのっとって怒る努力をしましょう。

 

相手の人格、能力を責める

 

相手の人格、能力、性格などを怒ってはいけません。例えば、「なんでお前の能力で課長になってるんだ!? そんなんでは課長失格だ!」。この怒り方はNGです。怒っている対象が「能力」になっているからです。人格、能力、性格で怒られて嫌な思いをしない人はいないでしょう。「君の課の予算達成率は今のところ80%だけど、今のやり方では予算達成はできないぞ」。このように言えば、怒っている対象は「今とっている行動」になります。怒る対象は、行動や行為にしましょう。行動であればなんとかしようと思うものです。

 

ただただ感情をぶつける

 

怒りは第二次感情と呼ばれます。怒りを感じる前には「不安、苦しい、寂しい、悲しい等々」といった一般的に言うところのマイナスな感情を感じています。私達は怒る時、ついこの第一次感情をぶつけるように怒ってしまいます。「こちらがどれだけ困っているか、わかっているのか!?」。感情をぶつけて自分がすっきりしたい気持ちもわからなくはありませんが、結局それでは自分が伝えたいことが伝わりません。先にも書きましたが、怒るということは何かをしてほしい、なおしてほしいというリクエストです。今どうして欲しいか、次から何をして欲しいかを伝えるようにしましょう。

 

人前で怒る

 

人前で怒られて気持ちの良い人はいません。怒られるということを恥ととらえる人も多いです。怒る時は一対一が基本です。メールや電話よりもフェイス・トゥ・フェイスで怒るようにしましょう。

 

怒ることもコミュニケーションの一つです。怒られる側が怒る側に対して話を聞こうと思えなければ、怒る側の一方通行になってしまいます。怒られる側に話を聞こうと思われるためには、怒る側が信頼されていること、不信感を持たれないことがとても大切です。そのためにも怒る時の態度にも気をつけましょう。

 

 

 

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