怒るときのNGワードを知っていますか?

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コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧 弘美です。

 

あなたは怒るときに自分がどんな言葉を使っているか知っていますか?

怒っている時のことなんてわからない。そう言われるかもしれませんが、ちょっと思い出してみてください。

自分が言われたらきっと不快に感じる言葉を使ってしまっているかもしれません。

今回は、怒る時のNGワードを紹介します。

「前から言おうと思ってたけど」

「何度も言ってるけど」

「繰り返し言ってるけど」等々。

 

これらは過去を引っ張り出す言葉です。なぜ怒っている側はいちいち過去をもちだすのでしょうか?それは自分が怒っていることが「いかに正当で正しいか」ということを強調したいからです。いわば怒っていることを強調するための修飾語です。

怒られている側にしてみれば、「なぜ今そんなことを言うんだ」と不信感を持ちます。不信感を持った時点で、怒る側の話を素直に聞けなくなってしまいます。この時点で、この怒りは単なる怒りで終わってしまい、問題は何一つ解決出来ない無駄な時間になります。

 

また、過去を引っ張りだすことのもう一つの問題点は、いつまでさかのぼってよいのかルールが作れないことです。1時間前までなのか、ずっとさかのぼってよいのか、言い始めたらキリがありません。怒る時は、その時、「その場所で起きたことだけ」を怒るようにします。もしその場で怒りそびれたのであれば、次回同じことが起きた時に怒ると決めます。

 

「なんでできないんだ?」

「なぜやらないんだ?」等々。

 

これは過去を聞く質問の言葉です。「なんで?」という言葉を使うと詰問や尋問になります。これは相手にしてみると否定された気持ちにもなる言葉です。

 

怒られている側にしてみれば、責められている、否定されているという気持ちになります。このような場面で脳はその場から逃げるか、反論するかのどちらかをしようとするので、やはり怒っている側の話を素直に聞けなくなります。

問題を解決したいのであれば、過去ではなく、未来を聞くようにしましょう。「どうしたらできる?」「次は何があればできると思う?」等々。未来を聞くことは、相手に考えさえ、自分の責任で選択肢を選ぶことになります。過去を聞くことは責めること、未来を聞くことは考えさせること、そう思いましょう。

 

「いつも…」

「絶対…」

「必ず…」等

 

これらは「決めつけ」の言葉です。本来は100%という意味です。「いつもそうだ」と言われれば、怒られている側は「いつもじゃないのに」と心の中で思うでしょう。

そして、この人は自分のことを見ていない、不当に評価をしていると不信感を覚えます。これらの言葉も自分がいかに怒っているのかを強めるための修飾語だと思います。便利なのでつい使ってしまいますが、怒りにまかせて感情をぶつけるのではなく、正しく表現することを心がけるようにしましょう。

 

「前から言っているけどさ、なんでいつも同じことを繰り返すんだ!?」。

 

こんな言い方をした覚えはないでしょうか?

 

あなたの怒り方はNGワードのオンパレードではないでしょうか。怒る時は感情にのみ込まれず、気持ちを伝えるための言葉を丁寧に選ぶ努力をしましょう。そうすれば、相手はあなたの話を今よりもきちんと聞いてくれるようになるでしょう。

 

 

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