学校は行くべきだと思うという方が多い

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コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧弘美です。

学校は行くべき…この「~べき」に縛られないで

最近では、不登校の話題もメディアで取り上げることも少なくありません。

無理に行かせない、ということもだいぶ理解されるようにはなってきたなとは感じています。

ですが、私のところにいらっしゃる方の中には

「学校は行くべきだと思う」という方が結構いらっしゃいます。

~すべき

学校だけでなく、いろいろな物事を「~すべき」と考えているんですね。

たぶんご相談者だけでなく、ご相談者のご両親や祖父母から脈々と受け継がれてきた価値観なのでしょう。

  • 宿題は帰宅したら先にするべき
  • 授業はまじめに受けるべき
  • 給食は残さず食べるべき
  • 友だちとは仲良くするべき
  • 子どもは外で元気に遊ぶべき
  • 親の言うことは聞くべき

きっと子どもは「こうあるべき」、親は「こうあるべき」と思って生きてきたのでしょう。「~ねばならない」というのも同じだと思います。

 

何事にも「~すべき」と思う人は、相手にも「~すべき」という要求をしてしまう。それが出来ない相手には怒りを感じてしまう。

誰からも好かれるべき、なんて思っている人は、自分を嫌う人に出会うとそのことを受け入れられず悩んだりします。

悩みやすい人や、イライラしやすい人は、いろいろな物事に対して、「〜すべき」と思い込んでいるように感じます。

そういう「~すべき」に縛られているのしんどくないでしょうか?

ずっとそういう価値観で生きてきた方はそれが普通かもしれませんが、それを子どもに強要するのは違うように思います。

「~してもいいよ」という言葉を言ってあげることは出来ませんか?

お母さんが「学校は行くべき」と思う根底に、「義務教育だから」ということがあるのかもしれません。

「義務教育」の義務は子どもに対してではないんですよ。ご存じですか?

義務教育の「義務」は、子どもに対する義務ではなくて、親に課せられた義務です。それは学校に行く義務ではなくて、子ども自身が教育を受ける権利を親が守る義務です(日本国憲法26条

今は、文科省からこのような通達もあります。

不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)

不登校は「問題行動と判断してはならない」という文言が入っていることに注目が集まりました。ようやく国も前向きに考えてくれるんだなとかんじました。

義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案

不登校児童生徒などには「休養の必要性」があること、施策などは「子どもの権利条約の教育に関する条約」に則って行なうことなどが盛り込まれています。これらは法律に初めて明示されたところが今までより進んだなと思います。

こうやって国も動いている中で、親世代、祖父母世代がいつまでも古い考え方で子どもたちを苦しめるのはやめてほしいなと思います。

考え方を変えるのは、なかなか大変ではありますが、少しずつでいいので変えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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