怒りの矛先をコントロール出来ないのは問題です

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コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧 弘美です。

 

 

「怒りのコントロールをみんなが出来るといいのになあ」と日々感じています。

 

最近、身の回りや毎日耳に入るニュースでも世の中いろいろなことで叩かれる人が多いですね。叩かれる人がいれば、叩く人もいるわけで、イライラしている人があふれているなと感じます。それが建設的な問題で解決に導くためのものであれば仕方ないかなとも思えるのですが中には明らかに、ただうっぷんを晴らしたくて匿名のネット上で叩く人もいるんじゃないかなと思うとなんともやりきれない気分になります。

 

そんなにすぐイライラしないで欲しい、と感じる人はたくさんいると思います。

 

何か不満があることについて声を上げることは悪いことではありません。怒りを表現することも人として自然な感情なのですが、多くの人の怒りはその時だけで終わってししまい、怒りの元々の原因に対して具体的に何か行動を起す人は少ないでしょう。

後から考えれば、何をそんなに怒っていたんだろう?

 

冷静になってみると怒っていた人も思うことも少なくないでしょう。一方的に怒られた人は不快な思いをしただけで怒った人に対してネガティブな感情が残っただけになります。この一方的な怒りは何の解決にもなっていません。

 

怒りの感情には様々な性質がありますが、まだ、怒りをその対象の人に向けることが出来れば当事者どおしなので仕方がないか、と考えることもできます。怒りの性質の中で「怒りの矛先は固定できない」というのがあります。これは、本当に迷惑なものです。

 

あなたが会社の上司に怒りの感情を持ったとして、その感情を直接上司にぶつけることができるでしょうか。立場上、言いたいことを我慢してその場を出てきたとします。そのイライラの感情は無くなったのでしょうか。無くなりませんよね。欝々としたまま、帰路に着くのではないでしょうか。その怒りはその上司に対しての怒りだったはずなのに、もしかしたら、家族に向かってしまうかもしれないし、どこかの店員に向かってしまうかもしれないのです。「八つ当たり」というものがこれです。「怒りの矛先は固定できない」を象徴している行動です。

 

ニュースやSNSを見て誰かをたたいている人たちは、その対象に対して怒りを感じて叩く場合もありますが、身近な誰かに怒りを感じて、その感情を持ち続けていたため、怒りを感じる対象に向けて直接言えないず我慢した分をどこかで怒りを発散しようとニュースやSNSなどで目についた対象に怒りをぶつけるという行動を起こすのかもしれません。

 

怒りの感情と上手に付き合えない人は、いつまでも怒りの矛先を向けられる誰かを探し続けていることがあります。まさか自分が八つ当たりの対象を探しているなんて思わないとでしょうが、無意識のうちにイライラをぶつける場所を探してしまうようです。

 

もしあなたが自分には直接関係がないのに、ニュースやSNSで、何か、誰かに怒りをぶつけたい、文句を言いたいと思ったら、それはあなたの中に向き合わなければいけない怒りがあるというサインかもしれません。そんなサインを見逃さずに、「自分の怒りが何なのか、どこからきているのか」を考えてみることをお勧めします。

あなたの周りにもやたらといろいろな人に当たる人はいないでしょうか?

その人は皆に怒っているわけではなくて、本当は自分の身近なものにすごく強い怒りを感じています。その怒りに向き合えないので、八つ当たりしてどうにかしようとしているのです。そんなことをしても根本的な解決にはならないのですが、残念ながら当人はそのことに気づくことはないのです。

 

怒りの感情を度を超えて持ち続けることは、大変なストレスになります。自分の精神、肉体を自ら苦しめることになります。このストレスがキラーストレスとなり自らの命を縮めてしまうことになることを考えなければいけません。

 

一方的な怒りを爆発させないように、怒りの方向を間違わないようにコントロールするスキルを身に着けたいものです。

 

 

 

 

 

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