起立性障害で使われる薬は主に4種類です

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コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧 弘美です。

 

起立性調節障害の治療には、いろいろありますが、劇的に治るというものはまだないようです。少なくとも私は出会っていません。

まず、起立性調節障害になると次のような治療法をそれぞれにあった形でなされます。

うちの娘の時は、1があり、2があり4の薬物療法へ移行しました。学校との連携は病名がついたその時に私が学校へ出向き担任の先生とお話しをして教科担当教員全員に説明していただきご理解をいただきました。心理療法については診察のたび主治医と話すことがそれに当たっているようです。

1説明、説得療法

2非薬物療法

3学校との連携

4薬物療法

5環境改善

6心理療法

 起立性調節障害で処方される主な4種類です。

■塩酸ミドドリン

メトロジン・メドリジンD錠など
血管を収縮させて、血圧を上げる作用があります。
頭痛・動悸などが起こることがありますが、副作用は比較的少ないです。
主に、起立性低血圧に使用され、起立直後性低血圧や体位性頻脈症候群では、最初に用いられます。効果が現れるまで、時間がかかります。

■プロプラノロール

インデラルなど
心拍数を減少させ、血管を収縮させる働きがあります。
だるさ・めまい・心拍数の現象・低血圧・手足の冷えなどの副作用が起こることがあり、まれにぜんそく発作や心不全を起こすことがあります。
高血圧や不整脈に用いられる薬剤で、体位性頻脈症候群の治療に使用されます。気管支喘息がある場合には禁忌。

■メシル酸ジビドロエルゴタミン

ジヒデルゴットなど
血管を収縮させて、起立時に血液が下半身に溜まるのを防止します。
起立直後性低血圧で、塩酸ミドドリンの効果が見られない場合に用いられ、吐き気・嘔吐・食欲不振などの副作用がみられます。

2013年に欧州医薬品庁(EMA)から、麦角誘導体含有医薬品(エルゴタミン製剤)について、適応症によっては線維症や麦角中毒のリスクが懸念されることから、その使用を制限する勧告がなされました。
ということでうちの場合は2017年2月16日に受診した際
販売停止になったとのことで処方してもらえなくなりました。
同様の薬は現在無いようです。

■メチル硫酸アメジニウム

リズミックなど
交感神経の働きを促進し、血圧を上昇させる作用があります。
起立直後性低血圧など、塩酸ミドドリンの効果が見られない場合に用いられ、動悸・頭痛・ほてりなどの副作用が起こることがあります。

中学生以上であれば、薬の管理も本人に任せてみることも大切なように思います。本人の自立にもつながりますし、親からの干渉から逃れているという心理的効果もあるように感じます。
但し、何か身体に異変がある場合はすぐに親に言うように約束をさせましょう。その場合は速やかの主治医と相談することを忘れないでください。

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