意識の向け方で怒りもコントロール出来る
コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧 弘美です。
意識の向け方を変えてみてほしい。ほんの少しの工夫です。
怒りの気持ちが湧きおこっている時に、なかなか別のことを考えるのは難しいかもしれません。ですが、人間の脳は一度にたくさんのことを考えることは出来ないのです。怒りの感情に襲われた時、一瞬でいいから違うことに意識を向けることができると、不思議ですがその怒りの感情の大きさが小さくなります。
私たちは「ストレスになりやすいこと」を、未来、過去、別の場所に心を移動させて考えることがあります。特に人間関係のストレスは、過去を思い出して欝々したり、まだ来ない未来を思って不安になったりしていないでしょうか。
逆に言えば、今、この場所、現実にあることにだけ心があればストレスはそれほど大きくないように思いませんか。今感じるストレスといえば、例えば満員電車で苦しいといったような肉体に直接的に働きかけるようなものに限定されているように思います。
一般的に幼い子どもの方が大人に比べてストレスは小さいと言われますよね。なぜならば、幼い子どもたちは「今、この場所を生きている」からです。幼い子どもは外に出かけた時、目につくものを、そのまま口に出していることはないでしょうか。例えば、車、電車、信号、花、椅子等々。それは、意識が今、この場所に集中しているからです。
あなたがストレスを小さくしたければ、できるだけ「今、この場所」に意識を置くことが有効です。
面白い練習をしてみましょう。
まずは1日5分間やってみましょう。利き手と逆の手で生活をしてみてください。
歯を磨くのも、ペットボトルのキャップを開けるのも、いちいち手先に神経をもっていかないと上手にできないでしょう。
そうすると頭の中に余計なことを考えるスペースを減らすことができます。
今、この場所に集中することを実感できるはずです。
この練習をすることで、意識を未来、過去、別の場所に飛ばさずにすみます。
これが出来るようになるとストレスを感じた時、意識を今に移すことが出来るようになりストレスは減り、イライラすることも少なくなるでしょう。怒りの感情が沸いてきた時もこの方法で怒りの感情を小さくすることもできます。この練習に、ぜひ挑戦してみてください。
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