カウンセリング、嫌いなんです。
こんにちは、コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧 弘美です。
お仕事としてカウンセリングを始めてから1年が過ぎました。
カウンセリングという仕事の性質上、どうやって私の仕事をPRしたらいいのかを悩んだまま1年(笑)
少しずつ今までのお仕事について書いてみようなと思います。
もちろん、クライアント様が特定出来るようなものは書きませんよ。
では、こんなお話しから。
「カウンセリングは嫌いなんです」
私がカウンセリングに慣れ始めた頃、クライアント様から、こんなお話を伺いました。
クライアント様は、20代前半の女性。
実はね「カウンセリングとか大っ嫌いなんだよね。」って。
内心、じゃあ、なんで私のところに…って思ったんですが(笑)
こんなやり取りがありました。
私「カウンセリングが大嫌いなんですね」
ク「うん、大嫌いなの。あのね、初めてカウンセリングを受けたとき号泣したの」
私「そうなんだ、号泣したんだね」
ク「なんでそんなこと言わなきゃいけないの?すんごい尋問受けた」
私「そうなのね、尋問みたいだったんだね」
ク「誰だって言いたくない過去あるよね、いじめとか、いいたくないようね」
私「うん、そうだね。いじめとかいいたくなかったんだね」
ここで、ああ、学校の頃の話なんだって。彼女からの説明はないけれど。
ク「言いたくなくて号泣して帰ってきてそれきり行ってない」
もう行くもんかって思ったんだけど、今度は心療内科に連れて行かれたんだけど、という話が続く。
私「心療内科に行ったんだ。それで?」
ク「今度は答えたくないから「答えたくありません」って言ったんだよね」
私「「答えたくない」っていったんだね」
ク「どうして言いたくないの?って聞かれた。言いたくないから、言いたくないんだよってブチ切れた」
私「言いたくないって気持ちだったんだね」
ク「答えられることは、答えたんだよ。ちゃんと。答えていくと次は?次は?次は?ってずっと続くんだもの。」
私「そうなんだ、辛かったんだね。次々聞かれて」
ク「うん、辛かった。勇気だしてきたのに。結局辛いことばっか聞かれて。前と同じたって」
私「そうなんだ、前と同じ気持ちになったんだね。」
ク「答えたくない答え言わせてどうしたいのかわかんない。過去は変えられないし、辛かったねって言われても、なんだか辛かったの、今ですけどって感じで」
私「そのカウンセリング自体が辛かったんだ。過去は変えられないよね。」
ク「私は、そんな昔の嫌な話を聞いて欲しいわけじゃないんだよ。アドバイスが欲しくて病院に行ったのに。質問攻めされて辛いだけだったからカウンセリングは嫌いなんだよ。最後に薬出しますねって言われても、何に効くんだよって思った。」
私「アドバイスが欲しかったんだ。」
ク「うん。このさ、もやもやしてどんよりして何もしたくないし何しても楽しくないのをどうにかしたいんだ。」
私「そうなんだね、もやもやとか楽しくない気持ちとか、そういうのをなんとかしたいんだね」
ク「そうなんだ。だから薬とかじゃないんだよね」
私「薬は嫌なんだね」
ク「うん、嫌なんだよ」
私「そうなんだ、じゃあ、どうしようか?」
ク「あれ、もう聞かないの」
私「うん、聞かないよ。もやもやとか楽しくないって気持ちをどうするか考えようよ。さあ、どうしようか?」
言いたくないから言いたくないって答えたのに、なんで、なんで、それはどうして?って聞かれるっていうのは以前にも何度か聞いたことがある。学校のこと、いじめとかでカウンセリングを受けた子供たちは結構カウンセラーさん苦手って言ってたなーなんて頭の隅で考えていたの、私。だから、言いたくない事はいわなくてもいいよなーって思って触れないことにしたの。
こんなやりとりをした後、「さあ、どうしようか」という私の声を聞くと、彼女はポツポツいろんなことを話はじめました。
もやもやすること、なんか楽しくない日常のこととか、
話したくないことなんじゃないのかな
と思いながらも「そうなんだ」って聞き続けました。
彼女は話をしていくうちに、こんなことが嫌、こんなことしたいとかね、いろんな気持ちがこぼれてきました。
一つ一つ拾い上げて、私は書き綴っていきます。
そうすると、いろんなことが見えてくる。
私は彼女に了解をとって量子場観察術で彼女の気持ちを確認してみました。拾い上げた言葉で気になったものをね。
そうすると迷いとか伝わってきたんですね。話だけでも伝わるものはあるんだけど、観察するとなるほどねって体感することがあります。
普通のカウンセラーさんでしたら、ご本人の「気づき」があれば、そこでクライアントに任せて終わるんですよね。
でも、彼女はねアドバイスが欲しかったんです。
だから、作戦会議。
「じゃあ、どうしようか?」
これが私のスタイルです。
このクライアント様とはその後、数回カウンセリングというよりはセッション、簡単なワークなどをしました。最終的には、ご自身で解決していきました。
私はどうしようかと一緒に考えて彼女に合う道具(ワークだったり、メッセージだったり)を出してあげただけです。
ドラえもんのポケットからのび太くんを助ける道具が出てくるように。
これが私のやり方です。だって私はクライアント様の本当の笑顔をみたいんですもの。
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