イライラしている時間、勿体ないと思います。

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こんにちは。

コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧弘美です。

私たちの感情はいろいろあります。嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい、つまらない、怒り…。
たくさんある感情の中でも、自分を守るための感情、感覚がありますね。
例えば、薔薇のとげに触れて「痛っ」と手を引っ込める。お料理の最中、うっかりフライパンに触って「熱っ」となる。

痛いというのも熱いというのも、心地のいい感情ではありませんが、結果としてそれ以上危険に合わないように
私たちを守ってくれる言葉だと思います。これらの感情、感覚というのは身体への痛みですね。身体を守ってくれるものです。

さて、心の痛みを守ってくれる感情はどうでしょうか?

私たちが「怒る」時、何かがあるから怒るんですよね?何もなければ怒ったりしませんね。
怒りの感情は、不快な感情ですが「何か被害にあっている」と私たちに教えてくれる感情だと思います。

どんな時、怒りの感情が沸くでしょうか。これって人それぞれ怒りのスイッチが違いますし、感度も違います。

例えば、人気のラーメン屋さんで並んでいる時、割り込みしてきた人がいたと考えてみましょう。
この時、大抵の人は「イラっ」とするでしょう。その後、ある人は「ああいう人もいるよね」と気持ちを切替えることができ、
またある人はいつまでも「ああいうやつは、ほんと腹が立つ」といつまでもイライラし続けることもあります。さらには、これは
政治が悪いんじゃないか、教育が悪いんじゃないか、ともう割り込みされたこととは関係のないようなことまでに怒りが発展して
しまうことも。

最初の「イラっ」は、同じことでの「イラっ」だったはずなのに、これに続く「イライラ」は自らが考えだした「イライラ」です。

これって自分で自分をイライラさせてる、自分で自分の心を傷つけている状態になっています。イライラしすぎて眠れない、なんてなれば
身体にも良くないですよね。

最近、あなたはイライラしたことがありますか?

もし、あればその時のことをちょっと思い出してください。

イライラしていた時、あなたの様子や気持ちを振り返ってみましょう。

例えば、ソワソワして落ち着かない、仕事に集中できない、つい人にあたってしまった、人とトラブルを起こしてしまった、
全身疲れてくったりした、興奮して眠れなかった、などでしょうか。

このイライラで不快に感じていた時間はどのくらいあったでしょうか?
1時間?2時間?半日?2日?3日?
人それぞれ、「イライラしていた時間」は異なるでしょう。

これって勿体なくないですか?

イライラしてた時間って不毛な時間だんたんじゃありませんか?

1日は24時間、これは私たちが平等に使える時間です。時間は有限です。限りある時間を不毛な時間として
過ごすすなんて勿体ないと思いませんか?

「イライラするな」「怒るな」ということではありませんよ。怒りは私たちの自然な感情ですし、心が傷つけられたよと教えてくれる
感情でもありますから、イライラや怒りも受け止めていいんです。

それって損した気持ちになりませんか?って人もいますが…

中には、相手が失礼なことをしたから怒っているのに、その気持ちを手放してしまったら、自分が相手を許すようになるのは、自分は悪くないのに
自分が損をしたような気持ちになるでしょ、と思う人もいるかもしれません。確かに、そういう見方をすれば自分が損をしたように感じるかもしれません。

でも、イライラしたつまらない時間を過ごすのは自分です。同じ時間を過ごすならイライラして過ごすより有意義な時間を
過ごした方がいいと思いませんか。

イライラを手放すのは自分のためです

イライラを上手に手放すことは、相手のためではなく、自分自身が気持ちよく過ごすための方法だと思います。

自分の怒りをコントロールする7つのコツ」というメールマガジン(7回完結)でもお話ししていますが、イライラをコントロールするためには
いくつかコツがあるんですよ。興味のある方は、登録してみてくださいね。

自分のイライラに自分が振り回されるのは、もうおしまいにしましょう。

メールマガジンでは「怒りの日記」をつけてみましょうとお話ししていますが、まずは怒っているとき、イライラしているときの自分を
観察することから始めてください。もちろん、怒っているときに観察することは難しいでしょうから、少し落ち着いたら、自分がどんな行動を
とっていたか思い出してみましょう。

言葉がきつくなる、大声を出している、身体に力が入っている、貧乏ゆすりをしている、頭痛がする、胃が痛む、呼吸が荒い、呼吸が浅い…

いろいろなことがありますよね。

イライラしている時の自分を客観的に見たとき、あなたはどう感じますか?

イライラしているあなたは、あなたにとって好ましいあなただったでしょうか。

たぶん、あなたにとって不快なあなたではないかなと思います。

先ほどお話しした、不毛な時間ということを理解していただくと、「不毛な時間を作って不快な自分でいる」、これがイライラしている時の
あなたということになりますね。こう考えるとイライラはなるべく手放したいと思われるのではないでしょうか。

そして、気づいてほしいのが、自分で作りだしているイライラは自分で止めることが出来るはず、ということなのです。

1 イライラしてる時間は不毛な時間で勿体ないと気づく

2 イライラしている自分は不快である

ここまで、理解できたら、つぎは「イライラ」を手放すスイッチを作りましょう。

最初の「イラっ」の後、自分で「イライラ」を作る前に、自分に語り掛けてみます。

「もう、やめた」「もう、いいや」「ラクに考えよう」「もう、おしまい、おしまい」なんて言葉を自分自身に掛けてみてください。

最初は出来ないかもしれませんし、イライラに突入することもあるでしょう。イライラに突入したら少し落ち着いたところで、1番、2番を考え
自分に語り掛ける。そんなことを繰り返すうちに、気持ちの切り替えが上手に出来るようになります。

ぜひ試してみてくださいね。自分の怒りを受け止めて振り回されなくなると、楽な気持ちで生活する時間が増えていきますよ。

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