怒りのコントロールと自己肯定感
コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧 弘美です。
「怒りのコントロールがうまくいく人」ってどんな人だと思いますか?
自己肯定感が高いと、怒りの感情のコントロールがしやすいと言われています。
逆に低ければコントロールは苦手だという風にも言われています。私は必ずしもそうであるとは思いませんが、自己肯定感を高めることは、アンガーマネジメントだけでなくストレスマネジメント全体で有効だと思います。
あなたは自分のことは大好きでしょうか?
最近の日本では自分のことが大好きと言える人が減っているように感じます。子どもたちの調査でも諸外国と比較すると日本の子どもたちの自己肯定感は低いようです。
自己肯定感というのは簡単に言ってしまえば、自分のことを大好きでいられるかということです。
自己肯定感は2つに分けることができます。
・相対的自己肯定感
誰かとの比較の中で生まれます。例えば、クラスメートの誰かより足が速い、頭がいい、身長が高い等々。
・絶対的自己肯定感
自分が受け入れられた、自分が認められたという体験を通じて育まれていきます。大切に扱われた、愛されていると実感できる。
とても興味深いのは、頭が良くて、異性にモテるのに自分に自信がなく、自分のことが嫌いな人がいます。逆に勉強ができなくても、スポーツができなくても自分のことが大好きでいられる人もいます。これを見ると本当に重要なのは、絶対的自己肯定感の方ですね。
自己肯定感が高いと、怒ったとしても必要以上に誰かを責めたり、自分を責めたり、モノに当たらなくなります。自分に自信がある人は「何があっても大丈夫」というベースがあるので、怒ったとしてもその怒りに対応することができると楽観的に考えられるからです。
怒りをコントロールするためだけに自己肯定感をあげようというのではありません。自己肯定感が高い方が生きていく上で楽しいし気持ちも楽になることが多いです。自己肯定感を高めるコツは、まず人との比較をやめることです。人と比べて優れているかどうかはどうでもよくて、今自分がやっていることに全力で取り組んでいると言えさえすればいいのです。結果なんて出ていなくても問題ありません。今、自分が選んだ道で努力ができているという実感を持てるようになれば、自分を受け入れ、大好きでいられるようになります。
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「自己肯定感は2つに分けることができます。」
の後に同じ名称が書いてあります。
正しくは相対と絶対なのかな?
ご指摘ありがとうございます。
タイプミスです。ご指摘の通り、後者が絶対的自己肯定感になります。