スペシャルタレント気質って知っていますか?

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不登校の子は「スペシャルタレント気質」かもしれません

不登校に悩む子どもたちの中の話を聞くとある共通の気質を感じることがあります。家族支援カウンセラーは、この気質を「スペシャルタレント気質」と捉えて対応しています。

  • こだわりが強く、何でも自分が納得しないと取り組めない。
  • 真面目で几帳面。
  • 自分のペースで行動してしまうので集団活動から遅れてしまいがち、クラスの中で浮いてしまう。
  • 小さい時から、人に比べて物事に取り掛かるのが遅かったり、みんなと同じことをするのを嫌がったりすることがある。
  • 自分の興味・関心のあることが見つかると一心不乱に集中する。
  • 集中している時に中断されると気持ちの切り替えができず、トラブルになることも。
  • 大声で叱られたり、せかされたりは苦手。
  • 物事を0か100、敵か味方、成功か失敗、勝ちか負け、白か黒、という判断をする。あいまいなグレーゾーンを受け入れにくい。
  • 相手の肯定的な部分より否定的な部分が気になることが多く、口に出してしまう。
  • ストレートなものいいをするため、相手を傷つけたり、誤解されたりする。

というような特徴があるため、自己中心的、わがまま、協調性にかけるなどと言われがちです。

それは、時として、発達の偏りと呼ばれたり、発達障害のグレーゾーンと呼ばれることもあります。発達障害と診断されることもあるのですが、それは出来ないことにフォーカスした結果の呼び方だと思います。

これらの気質の特徴は見方を変えれば、感受性が豊かだということ。感受性が豊かであるがゆえ、こだわりの強さが突出していたり、感覚が敏感過ぎて生活に支障をきたすこともあります。感覚の鋭さは五感力の鋭さ、優れた芸術家やスポーツ選手によくみられる特徴でもあります。

この豊かさは欲しいと思っても手に入らないスペシャルな気質として伸ばすことをおすすめしたいのです。

スペシャルタレント気質の人は脳の使い方の配分率が違う

 

このスペシャルタレント気質がある人は、脳のエネルギーの使い方、脳の使い方の配分率が普通の子たちと異なっています。

  • 興味・関心につながる五感力 70%

  • 人と上手に付き合う社会性  30%

おおむね、この配分率で脳を使っています。ですから、自分の興味や関心事に集中しやすく、才能を発揮する反面、コミュニケーションで相手を気遣うというところまで脳のエネルギーを回すことが出来ないのです。

この気質でない子どもたちは、これの逆で、もしかすると80%くらい社会性、仲間とのコミュニケーションを維持することにエネルギーを使っているかもしれません。

ですから、一日中、友達とSNSで繋がっていて、即レスしないと不安になるというように、朝から晩まで1日中、気を張っている状態です。

普通の子どもたちも疲れていますが、仲間はずれにならないように必死に頑張っているのです。

ところが、スペシャルタレント気質の子どもたちは、このような生活は脳の使い方が異なるため、とてもついていくことは出来ません。そのことに気づかず、みんなと同じようにやろうとすると本当に疲弊してしまいます。

自分の興味、関心には素晴らしい集中力を発揮しますが、社会性の部分まで力が回りませんし、スペシャルタレント気質の子どもたちはそのことにさほど重要性を感じていません。

ですから、ラインを既読スルーしたと責められ、空気が読めないと言われたり。

それでも、もともとまじめで几帳面な子が多いので、がんばってついていこうとするうちに、ある日、突然エネルギーが切れてしまいます。

結果、不登校になってしまうこともあります。不登校になる前に心身に不調が現れることも少なくありません。

スペシャルタレント気質はマイナスなの?

脳の使い方の配分が違う→コミュニケーションが苦手→心身の不調→不登校

こんな風に書くと、スペシャルタレント気質はマイナスなの?と思われるかもしれませんが、

そうではありません。

確かに学校という箱の中で暮らすのには、若干の苦労がありますし、居心地の悪さも感じると思います。それでも、スペシャルタレント気質の子どもたちが持つ才能を考えるとこの気質はむしろ逆で、素晴らしい気質なんですよ。

まわりにこの気質に気づく人がいて、気質を活かすようにすれば本当に素敵な気質です。

スペシャルタレント気質とは豊かな五感力とこだわりの強さが特徴です。

興味のあることへのこだわりと五感力の鋭さが結びつくと、芸術分野やスポーツ分野、物づくりの分野での活躍につながります。こだわりは素晴らしい集中力を発揮し、そこに類まれな感性があるのですから、芸術性へのあくなき追求や、スポーツでの記録向上を生み出すのです。

 

未来への大きな可能性を持つ気質といえるでしょう。

 

この気質を活かすためには、苦手な分野を責めることはやめましょう。

この気質の子どもが持つ「得意」を伸ばしてあげることで、素晴らしい才能が花開くことが少なくないのです。

今、いろいろな分野で活躍している人の中には、スペシャルタレント気質を持つ人が多いと思います。

苦手は苦手でも大丈夫です。得意を伸ばすことで苦手な部分も少しずつ出来るようになってきます。得意を伸ばすために、その苦手なことが必要であれば徐々に苦手も出来るようになってきます。

 

 

 

 

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