不登校になったら進学できない?

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コミュニケーションセラピスト、家族支援カウンセラーの小瀧弘美です。

不登校になったら進学できない?

不登校児を持つお母さんの悩みを伺うと

学校に行かないともう進学出来ないんじゃないか心配で…ということがまず出て来ます。

私も、そうでしたからその心配はわかります。

小学校も中学校も学校に行かなくても卒業はさせてくれます。

しかし、その先の補償はしてくれません。それは不安に思ってもしかたがないかもしれませんね。

大丈夫です。

今は、選択肢はたくさんあるので高校へ進学できますよ。

 

学校に行けない子どもたち自身も同じように悩んでいます。今は布団を被って寝ていても、親と口を利かない状態だったとしても、「どうしよう、どうすればいいかわからない」そんな不安を抱えながらいるはずです。

 

ただお母さん方にお願いしたいのは、子どもを追い詰めないでほしい、ということです。

 

お母さんも心配だから

「どうするの?どうしたいの?学校へ行かないと高校へいけないわよ!」

と言いたくなるでしょうけどやめてくださいね。

 

こんなことは子ども自身が一番わかっていることなんです。

 

お母さんに出来ることは、子どもが話してくれるのを待つこと。

子どもが落ち着いてきた時に、学校を選ぶための選択枝を用意してあげることです。

お子さんの状態によって選ぶ学校は変わると思います。出席日数にも寄りますしね。

 

公立の全日制、私立の全日制の高校は、出席日数が少ないと入れないことはあります。内申点が不足するので。ただ、地域によっては公立でも上申書を提出することで内申点の不足を考慮してくれるところもあるようです。これはそれぞれの中学校の先生に確認するといいでしょう。

私立の全日制は、内申点の不足を気にしない場合もあります。国数英の3科目の成績がよければ入学可能な場合もあります。これも進路指導の先生に伺うとよいと思います。

ただ、私は中学校で不登校でしたというお子さんに、同じような環境の全日制の学校へ進学するというのは積極的にはおすすめしません。

なぜなら、高校でも不登校になってしまう可能性もあります。

高校でも不登校になってしまうと、中学校と違い、高校は出席日数が足らない、単位が足らないとなれば留年、退学に追い込まれることが少なくないからです。このことは、子どもたちの心が折れてしまう原因にもなるからです。

それよりも、学校へ行きにくい子どもたちに合った高校を選んで、気楽に通学できる環境を選ぶことをおすすめしたいと思います。

もちろん、お子さん本人が全日制に行きたいという場合はお子さんの意思を尊重しています。本人の行きたいやりたいが最優先事項です。だって、お子さん本人の人生ですから。

今は、いろいろな形態の学校があるので、ぜひ調べてみることをおすすめします。

以下は「通信制高校ナビより一部引用させていただいています」

<通信制高校>

通信制高校とは、言葉の通り”通信による教育を行う課程”のことです。

通信制高校に限らず、高校を卒業するためには、3年以上の在籍期間を満たしている必要があると学校教育法により定められています。

また、卒業の際には高校卒業資格が得られるため、通信制高校の卒業後に進学をしなかった場合、最終学歴は”高校卒業”となります。

登校について

全日制では平日の昼間、定時制では夜間もしくは昼間に学校へ登校し、授業を受けます。

通信制では、週何回通うかを自分で選択できる場合や年1回の合宿に参加するなど、学校によって変わってきます。

授業について

全日制・定時制では、大まかな時間割が学校側で決められており、授業時間は、全日制では1日5時間~8時間程度、定時制では1日4時間となっています。

通信制では、スクーリングという登校日に授業を受けますが、その他に自分でレポートを提出し、テストを受けて単位を取得します。

在籍期間

全て3年以上の在籍期間が必要。※定時制は4年以上となる学校も存在します

通信制高校は単位制・2学期制を採用している学校が多く、入学は4月と10月に行われる学校がほとんどです。

その時期に合わせ、新入生を3・4月と8・9月に募集することが多いようです。
(もしくは随時募集もあり)
転入は随時募集。編入は新入学に合わせて4月と9月に募集したり、転入と同じく随時募集としている学校も多いようです。

卒業時期は、2学期制の学校は4月・10月の入学に合わせて、3月・9月に卒業を設けることが多いようです。もちろん必修科目はすべて単位修得、または履修認定をされていること (74単位)が、卒業するためには必要になります。

通信制高校の仕組み

課題の添削(レポート)、面接指導(スクーリング)、試験(テスト)などを通じて単位を取得していきます。

通信制高校では、学年制よりも単位制を採用しているところが多いのですが、単位制であれば個人の進度で学習をすすめていくことが可能なため、最短では3年、在籍期間を活用して10年以上かけて卒業する人もいます。

課題の添削(レポート)

通常は自宅で学習し、学校が定めた回数のレポートを提出し、添削指導を受けます。
教科書で勉強し、与えられた課題をレポートにして郵送するのが主流でしたが、最近ではインターネットを活用したeラーニングを実施している学校もあります。

面接指導(スクーリング)

通信制高校にもスクーリングと呼ばれる面接指導があります。
毎日の自学自習で、わからないところ、あるいは疑問に思うことを、登校した時に先生に質問するなど、直接指導を受けることをいいます。一般的には登校日という考え方をされています。

スクーリングは学校によって特色があり、月2回程度が主流ですが、全日制のように毎日登校型から年5日程度の合宿形式の集中スクーリングまで学校やコースによってもさまざまです。

通信制サポート校を利用して卒業を目指す

通信制サポート校とは、通信制高校に在籍する生徒に対して、3年間で卒業ができるよう単位取得・進級などに必要とされる支援を行う民間の教育施設のことです。
通信制高校と名前が似ていますが、サポート校のみでは、通学しても高校卒業資格を得ることは出来ません。

通信制高校は、自学自習が基本となり、学校に行く回数も少ないため、勉強面などで途中で挫折してしまう生徒も少なくありません。
そこで、勉強はもちろん、精神面や生活面といった部分でもサポートをしてくれる機関として、通信制高校と共にサポート校も利用する生徒も増えてきています。

通信制高校にかかる学費や費用

通信制高校にも、公立と私立の学校が存在します。
公立の通信制高校は比較的学費が安く設定されており、以下のような金額から通える学校も存在しています。

  • 入学金 … 500円
  • 授業料 … 年間1~3万円程度
    (単位当たり … 300円~)
  • その他費用 … 年間3万円程度

一方、私立の通信制高校の学費は、公立に比べ割高となっています。

  • 入学金 … 2万円~5万円
  • 授業料 … 年間18万円~
    (単位当たり … 6000円~)
  • その他費用 … 年間3万円程度

しかし、私立は公立に比べてレポート提出がWEBサイトやメールで出来たり、学習の進め方やサポート体制が充実しているため、疑問点や不安をそのままにすることなく学習を進めていくことが可能です。
また、テストやスクーリングの日程についても、私立の方が融通もききやすいといった特徴があるようです。
このような要素から、完全に自力で学習しなければならない公立通信制高校に比べると、私立通信制高校の方が卒業率は高くなっているのが現状です。

 

<サポート校>

通信制サポート校とは、通信制高校に通う生徒が3年間で卒業ができるよう、単位取得・進級などの支援を行う民間の教育施設のことです。

通信制高校を卒業するには、レポート(課題の添削)、スクーリング(面接指導)、テスト(試験)を通じて単位を取得する必要があります。
しかし通信制高校では、勉強を独学で行わなければならないため、途中で挫折してしまうケースや卒業までに5年以上かかってしまうようなケースが目立つのが現実です。

サポート校は、そういった生徒を学習面、生活面、精神面でサポートすることを目的としています。

なお、サポート校内でもコースが分かれている場合があります。
通信制高校と同時入学することによって高校卒業資格を取得するコースや、高卒認定の受験を目指すコース、専攻のみの習得コースなどさまざまな形態があります。

注意!サポート校だけでは「高校卒業資格」は得られません

サポート校は、勉強やそれ以外の相談にも乗ってくれる、いわば塾のような存在で、”高校”とは異なります。
学校教育法で定められた法的な「学校」としての認可を受けていないので、サポート校だけでは高卒の資格(学歴)取得はできないのです。
つまり、高卒の資格を取得するためには、必ず通信制高校への同時入学が必要となります。

サポート校の運営は?

サポート校の運営はおもに学習塾や予備校・専門学校などの教育関連の学校で、それぞれの特色を活かしたノウハウで運営されています。
そのため、進学塾の運営するサポート校では難関大学への特別コースや、教師が自宅へ教えに行くコース、専門学校であれば美容や健康に関する専門的な内容を学ぶコースがあったりと、サポート校ごとにその内容はバラエティ豊かです。

高いと言われるサポート校の費用は?

サポート校は基本的に、通信制高校とは別に学費が発生します。
また、登校ペースも選べることが多いため、その頻度によっても費用が変わってきますが、平均すると以下程度の学費が必要となります。

  • 通学ペース:週1回の場合  初年度:約300,000円(入学金込み)
  • 通学ペース:週3回の場合  初年度:約550,000円(入学金込み)
  • 通学ペース:週5回の場合  初年度:約800,000円(入学金込み)

ただし、専門的な授業や体験が多いサポート校の場合は、更に学費がかかる場合があります。 上記はあくまでも目安とお考え下さい。

通信制の学費+サポート校の学費+専門授業の費用=120万くらいかかることもあります。これにプラスしてスクーリング場所が遠方だったりするとその旅費も毎年かかる場合もあります。

学校によりさまざまなので、費用面に関してはよく確認することが必要です。

サポート校を利用するメリット

現在では、全国で約200校以上と言われているサポート校。費用面で高額ですが、それでも、利用するメリットとしては、一体どんなものがあるのでしょうか。

1.生徒一人ひとりへの細やかな対応がある

サポート校では、少人数制・担任制などを採用しているところが多く、学習のフォローが行き届いています。
個人の勉強の進度に合わせて、細かく指導してもらう事ができるので、3年間での通信制高校卒業が目指しやすくなります。

2.不登校やいじめ経験者への手厚いサポート

不登校などを経験してきた生徒が通いやすい環境を整えているところが多く、週1日の登校からスタートし徐々に登校のペースをアップしていくことが出来たり、教師が自宅へ行き授業を行うスタイルから徐々に登校するペースを増やす、ということも可能です。

またいじめ防止策として、休み時間も教師がクラスに居たり、クラス分けなどにも配慮しているサポート校も多数あります。 カウンセラーが常駐している学校も多いため、子供だけでなく親も相談に乗ってもらうことが出来ます。

3.自由な学校生活が送れる

最低限のルールを守ることは必要だが、一般的な全日制高校よりも校則や服装などは自由度が大きい学校が多くみられます。 制服がある学校もあるが、着たくなければ着なくてもOKで、髪の色なども厳しく言われることがないことがほとんどですので、アルバイトやその他の活動に支障がない程度に、身なりも自由に楽しむことが出来ます。

ただし、看護や料理などの専門的な勉強を行う場合は、整える必要があります。

4.個人の興味や関心に合わせた勉強が可能

個人の才能や興味により、芸能やスポーツ・アートなど、普通の高等学校だけでは習得できない知識や技術を学ぶことも出来ます。
午前中は通信制高校の授業、午後からは選択授業といったカリキュラムや曜日毎に専門分野の授業を取り入れるなど学校によってさまざまなカリキュラムがあるので、興味を持ったことにはすぐにチャレンジできる体制が整っています。

やりたいことがわからない、資格取得って大変そう…という生徒でも、体験を通して将来の目標を考えるきっかけを得ることができるでしょう。

サポート校は学校によって特色が異なるので、サポート校選びはじっくり見て選ぶことが必要だと思います。

<技能連携校>

技能連携校とは、技能連携制度を利用して専門的な勉強をしながら通信制高校で高校卒業資格取得を目指すことのできる学校のことを指します。

技能連携制度とは、高等専修学校に入学すると同時に、広域通信制高等学校にも入学することで、3年間で2つの学校を卒業するというものです。
高等専修学校は、専門的な授業や実践的な体験を。通信制高校は普通の高等教育という2つの学校の長所を取り入れ、両方を学びながら高校卒業資格を手にすることができます。

2つの学校というと、勉強量が多くとても大変なイメージを持つかもしれませんが、技能連携校(技能連携制度を利用した高等専修学校)で学ぶ専門科目の学習も、最大半分まで通信制高校の卒業に必要な単位として認められるため、専門科目を学びながらでも効率的に高校卒業を目指すことができるのです。

技能連携校の運営は?

専門学校が技能連携校としてスタートすることが多いですが、トヨタ自動車や日立製作所など国内トップ企業が高い技術・技能を継承すべく開校しているケースもあります。

その他にも、進学や社会性を身につけることを主軸に置いた教育を行う、塾や全日制高校を運営する学校が技能連携校も共に運営するパターンなども存在します。

技能連携校の費用

技能連携校に通うには、通信制高校と技能連携校、2つの学費が発生します。
また、専門科目を学ぶこともあり登校頻度も高いため、通信制高校のみに通うよりも学費は多く必要となります。

<学費目安>
初年度:900,000円前後(入学金込み)

技能連携校を利用するメリット

技能連携校での勉強が、通信制高校での単位にもなるため、普通の勉強だけではなく、専門的な知識も学びたい、社会で役立つ資格取得や体験をしたいという思いをもっている生徒にとっては、最適な環境と言えます。

なお、サポート校でも専門的な勉強ができるところもありますが、通信制高校へ単位が認められるわけではないため、通信制高校の勉強への比重が大きくなる場合もあります。

<高等専修学校>

高等専修学校とは、『専修学校』の高等過程です。
専修学校は、職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的とした学校のことです。

『専修学校』の仕組み

専修学校は、授業時間数や施設・設備・教員資格など一定基準を満たした場合に、所轄庁である都道府県知事の認可を受けて設置されます。中学卒業者を対象とした『高等過程』、高校卒業者を対象とした『専門課程』、学歴・年齢を問わない『一般過程』の3種類があります。

多様なニーズに応える高等専修学校

高等専修学校は多様化する生徒のニーズに応える教育機関として非常に重要な役割を果たしていて、社会的にも高等学校と同等の後期中等教育機関としての評価が定着しています。

様々なニーズに応えられるように、工業、農業、医療、衛生、教育・社会福祉、商業実務、服飾・家政、文化・教養の8分野に分類。学科によっては1年制から5年制まで様々なコースがあります。専門学校への入学や、大学入学指定を受けている学校であれば、大学や短大を受験することもできます。

<高卒認定試験を受ける>

「高卒認定」という名称から、”高卒資格”と勘違いされやすいのですが、2つは別のものです。

「高卒認定」の正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」、略して「高認」「高認試験」などとも呼ばれます。その名称から”高校卒業資格”と勘違いもされやすいのですが、「高卒認定」は、高校を卒業した人と同じくらいの学力があるかどうかを認定するための国の試験。一定の条件を満たすか、試験に合格しなければ手に入らない資格です。”高校卒業”の場合は、高校を卒業すれば手に入る資格なので、2つは別のものです。

「高卒認定」は、平成16年まで「大検」(大学入学資格検定)という名称で試験が行われていました。つまり「高認」と「大検」は同じ試験のこと。「高卒認定」としての認知度はだいぶ上がってきたものの、いまだに「大検」の方が馴染み深いという人、「大検」と呼んでいる人も多かったりします。

この試験は、高校へ進学しなかった人、高校を中退した人など、高校を卒業していない人の学習成果を適切に評価することを目的としています。”評価”というのは、高校を卒業した人と同じくらい、もしくはそれ以上の学力がある、ということを認定すること。わけあって高校を卒業できなかった人を応援するための試験なのです。

試験に合格すると、国立・公立・私立の大学、短大、専門学校の受験資格を得ることができます。また、進学のほかにも、各種国家試験の受験資格や、採用試験のときなどにも活用することができます。

中卒(高校中退) → 高卒認定合格 → 大学進学 ということも可能にです。

「高卒認定」は毎年全国各地で約3万人がチャレンジし、そのうち40%前後の人が合格しています。この試験に合格すると、高卒者と同じような扱いを受けられるので、進学や就職に役立てる方がたくさんいます。大学・短大・専門学校などへの進学率は例年合格者の約50%を占めています。

「高卒認定」は、全日制高校の生徒も、在籍する高校の学校長の許可があれば、高校に在学したままでも受験できるようになりました。

病欠等で出席日数が足りず、必要科目の単位を取得できなかった場合、高卒認定試験で代用するなどが可能になっています。

試験科目(受験される方は直近情報をご確認くださいね)

教科 試験科目 要件(選択方法)
国語 国語 必修
地理歴史 世界史A・世界史B A・Bのうち1科目必修
日本史A・日本史B 日本史A・B、地理A・Bのうちいずれか1科目必修
地理A・地理B
公民 現代社会 現代社会1科目又は倫理、政治・経済の2科目どちらか必修
倫理
政治・経済
数学 数学 必修
理科 理科総合 5科目のうち2科目必修
物理
化学
生物
地学
外国語 英語 必修

高等学校で修得した単位による免除、高等専門学校で修得した単位による免除、知識及び技能に関する審査(技能審査)の合格による免除の他、免除事項がありますので、文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課でご確認ください。

高校認定試験対策をしてくれる学校や予備校などもありますので、一人で勉強するのが大変であれば利用することも考えてよいでしょう。

 

代表的なものをご紹介させていただきました。たぶん、お母さん世代にはこんなにいろいろな種類の学校はなかったかもしれません。

今は、不登校になっても、こんなに進路選択の種類があります。

慌てず、子どもと向き合ってみてくださいね。

 

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